10分で楽しめる文化系WEBマガジン MIN CAFE

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世界一美しい天文学者に会いに|ルーブル美術館展|フェルメール|京都|美術|

京都は岡崎、京都市美術館で開催されている『ルーブル美術館展』に行ってきた。岡崎界隈は整備が進んでいて、町並みが美しい。まだ整備途中だが、平安神宮へと通じる目抜き通りがとても綺麗だ。季節に応じ街路樹の色合いが目を楽しませてくれるだろう。他に京都国立美術館京都府立図書館など、文化施設が固まる文化スポットだ。うどんの名店には長蛇の列でできていた。

京都市美術館の建築様式は帝冠様式

帝冠様式とは昭和初期に流行した和洋折衷様式の建築様式らしい。内部はアールデコ様式でステンドグラスが配されていた。特に気になったのはトイレだ。中心ホールを囲う緩やかな螺旋階段、その階段下のスペースにトイレが設けられていた。小さめの扉に格子の窓が印象的だった。

照明を当てたような光の表現

フェルメールに興味があり、初めて彼の絵を目にした。『天文学者』は日本初来日らしい。過去にヒトラーが所有していたいわくつきの絵だ。絵の裏からライトを当てているのかと思うほどに、淡く光を表現していた。陽光に写されてホコリが舞う姿までも見えてきそうだ。

真珠の耳飾りの少女

フェルメールの自伝的映画『真珠の耳飾りの少女』はおすすめ。フェルメールをあのコリン・ファースが演じ、モデルとなった真珠の少女はスカーレット・ヨハンソンが演じている。スカーレット・ヨハンソン演じる使用人の目を通し、フェルメールの家族や周辺事情が写される。一見淡々と物語は進んでいく。大きな変化はないものの、一枚の絵が描かれる背景を形にした映画だ。とにかく美しい映画なので、フェルメールが好きな人にはおすすめの映画。