数学者を主人公とした数少ない映画の名作|イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密|映画|感想|評価
数学者を主人公とした数少ない映画の名作がもうひとつ
大人気ベネディクト・カンバーバッチ主演
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』で認知した。あのキャラは最高だった。その後、大好きな映画『つぐない』にも実は出演していた。脇役だったのだけれど、『つぐない』で主演女優だったキーラ・ナイトレイもこ『イミテーション・ゲーム』で出演している。
数学映画はアカデミー候補
数学者を主人公とした映画と言えば、『ビューティフル・マインド』『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』が思い浮かぶ。どちらもアカデミー賞に絡んでいる。『ビューティフル・マインド』はアカデミー作品賞『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』はアカデミー脚本賞を受賞している。
変人の多い天才数学者
数学や学術的なものを映像で表現するのはとても難しい。だから、自ずと人間ドラマを通して描かれる。全ての映画は人間ドラマなのだろうけれども。『イミテーション・ゲーム』を含め三つの映画で特筆すべきは主人公のキャラクターが、少しずれてる点。天才は秀でている分、何かが欠けているのだろうか。
世に名を残し、世に影響を与える者はぶっとんでいる
この映画の主人公、アラン・チューリングも変人ぶりが描かれているけれど、少し大人しい変人ぶりだと思った。学者ではないけれど、ハワード・ヒューズを描いた『アビエイター』のレオナルド・ディカプリオなみのぶっとんだ演技までいっていたら、本筋以外で楽しめたかもしれない。
伝記物というよりも、ドラマチックがポイント
アラン・チューリングの掘り下げと、戦争背景のストーリー部分のバランスで、ストーリー重視になっていたので、主人公の心情描写に時間をとらなかったのかな。伝記物映画って、3時間いってしまうほどに長いものが多くて、主人公の掘り下げが深い。この映画は、上映時間もコンパクトで疲れず観られる。バランスよくて面白い。
でも、つまんなくなっても長くて掘り下げたバージョンも観てみたい気がする。