10分で楽しめる文化系WEBマガジン MIN CAFE

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ムーミンの真実を知って、ムーミングッズを見てみると違った|ムーミンカフェ|あべのハルカス

限定オープンしたムーミンカフェ

先日、あべのハルカスに限定オープンしたムーミンカフェに行ってきました。ムーミンをモチーフにした特性ドリンやスイーツが販売されていたんですが、100人待ちの長蛇の列で諦めてしまいました。メインはムーミングッズ販売の特設会場でしたので、ちらちらと見て回りました。

会場は大混雑で、大方は女性客。10代から70代と思しき女子たちで溢れていました。日本風のかわいいキャラ化したムーミンの数は少なく、元祖ムーミンキャラたちのグッズが並んでいました。単色ものが多く、日本のキャラクターものとは違って、どこか落ち着いた絵柄と色合い。家にぽんと置いてあってもそんなに浮かないちょうどよさでした。そう、ムーミンてどこか物淋しいんですよね。

ムーミンの真実

私が好きなポッドキャスト番組に『学問のススメ』という番組があります。そこでは毎回、作家が登場し著作物の紹介と、トークが繰り広げられます。その番組に熊沢里美という文筆家の方が『だれも知らないムーミン谷』という著書とムーミンの真実についてお話しされていました。とても興味深く聴かせていただきました。

私が驚いたムーミンの真実

ムーミンシリーズは1945年スタートの児童文学作品。かなり古くからの作品です。

主人公ムーミンムーミントロール一族。両親はムーミンパパとムーミンママ。

ムーミンの恋人フローレンはスノーク族。実は違う種族だった。

スナフキンはムムリク族。人間らしい見た目だけれど、人間という断定表現はない。

人間関係・共生がテーマ

ムーミン谷は大勢で押し寄せる事ができない場所にあり、限定された空間らしいです。ムーミンに登場するキャラクターたちは種族が違い、ムーミン谷という場所で共生している。谷には災害や災厄が多く発生して、それにどう対処していくかといった物語らしいです。種族との人間関係と自然との共生が大きな二つのテーマ。

そういったことをポッドキャストで聴いていて、展示場を周りムーミンの絵を見ていると、自然の中で釣りをしているムーミン、もの悲しげに歩くスナフキンの後ろ姿、ムーミンと自分のママが会話しているのを物陰からのぞき見ているミィ、など、ただかわいいだけではない。深みを感じました。