パンケーキとメディアについて|エッセイ
鳥越俊太郎さんがテレビメディアについての発言
鳥越俊太郎さんがテレビメディアについて、こう仰っていた。
「テレビはその国の国民の質を表している」
これは、テレビマンが視聴率のため、視聴者が求めるものを作る。 その結果、圧倒的にドキュメンタリーが減って、鳥越さんへの ドキュメンタリーの仕事の依頼が少なくなったことからのコメントだ。
バラエティ番組がとにかく多い。 テレビが上記の通りならば、視聴者が求めるテレビを作っている。 私が思い出せる最近の人気番組の流れを追ってみた。
ある局で、お笑いネタ番組がヒットした→他局も追随→ネタ番組だらけに
ある局で、オバカタレントがブレイク→オバカタレント旋風
ある局で、クイズ番組がヒットした→他局も追随
現在は外国人を追ったり、外国に住む日本人に関する番組が乱立している。
海外文化を紹介する、今の流れは、過去の流れよりは個人的にマシだと思う。 パンケーキやアナ雪ブームは、わかりやすくブームなんだけれど、 テレビ番組でブームで、似たような番組が占拠していくのはつまらない。 パンケーキは食べたい人が食べればいいし、毎日食べるものでもない。
けれど、毎日のようにテレビ欄がブームで埋まると、コンテンツが磨耗して飽きられるのも早いんじゃないか。飽きたら、また新しいのを作って、当たったら、それを追随する。 ずっと、テレビってそんな流れな気がする。
ならば、うちの局はこういう系統が得意だから、これを極めていく。 別の局は、別の系統を極めていく。 独自色を打ち出していった方が、長い目で見ると、お互いメリットあるのではないの。
目先を追うのに必至なんだな。
「BSは面白い。いいものを作っている」
鳥越氏はそう仰っていた。 あまり、視聴者を気にしすぎるとつまらなくなるんだろうな。
テレビだけでなく、メディア全体。販売市場だって、みんな そればっかりになると飽きられるんだ。